テレビ東京 ドラマ24【きのう何食べた?】#2
サブタイトル:ツナマヨそうめん
原作エピソード:#2、#4、#7
作中紹介レシピ
- ツナマヨそうめん(残したオムレツを刻んで入れた)
- いちごジャム
レシピ以外
- プレーンオムレツとサラダのプレート(ケンジの朝食)
- スイカ(富永家にて)
- ツナとトマトのぶっかけそうめん(富永家にて)
- いちごジャムとバターのトースト
- カフェオレ
「パンもう1枚食べていい?」※ケンジのセリフ
- 「ジャム残しておいて。週末にパンケーキ焼くから」
第2話は、イケメン彼氏に嫉妬するケンジのエピソード。
佳代子さん(役:田中美佐子)とシロさんの元カノ登場です。
オープニングで「7月」と表示されるので、1話のエピソードからはすでに数ヶ月(もしくは一年と数ヶ月)経過しているようで(1話で「桜見に行かない?」とケンジが言っているので、三月後半から四月と予測されます。また、2話のラストで佳代子さんと筧の年齢を話しているシーンがあるので、1年以上たっているかかも)、ドラマの展開はものっすごく時系列が早く進むのだなとかんじました。
ちなみに、美容師の休みである火曜日で、カレンダーは25日。7月25日(火曜)なのは2017年と予想されます(どーでもいい)。
佳代子さんは原作でもシロさんのご近所のお買い得分け合い仲間であり、料理の先生のような存在になり、物語上なくてはならないキャストになっていきます。
シロさんにメールが届いたために、女性との浮気を疑うケンジ。
せっかくの休日を一日何も手の付かない状態で過ごし、気になってしかたないから
「コンビニ行くだけ!」と自分に言い聞かせてシロさんを見張るのです。
この時のケンジ、むちゃくちゃ女子で可愛いですよね。シャッターにぶち当たって倒れるシーンなんて、殉職シーン並みに迫力ありました(可愛い?)。
結局、ケンジの嫉妬は勘違いだったということで、シロさんと佳代子さんの出会いのシーンとなります。
原作のこのシーン、なんでシロさんアロハだったんだろう。未だに不思議。
シロさんあんまりこんな感じの着ない気がするんですけど。
だから佳代子さんが怪しむわけだし。
ドラマでは西島さんにアロハを着せることはしなかったんですよね。
それは西島イメージを損なうと思われてしまったのでしょうか(田中美佐子さんはほぼ原作と同じ衣装を着ています)。
シロ「なんでもペラペラと喋りそうな気安さがある」
このセリフ、田中さんの気軽さ感がわかりやすくて好きです。
そしてそのあとのスイカにかぶりついて口をぬぐうシーン、シロさんケダモノ出し過ぎじゃないです? 佳代子さんの脳内誇張なのか。
西島イメージはどこに行ったんだ! スタッフ!
富永さんちでそうめんをご馳走になるシロさんですが、僕がなにより「スゲー」と声を出したのは『富永さん』ですよ。
佳代子さん旦那の富永さん(役:矢柴俊博)、こんなにそっくりな人、います?
なんならこの人をモチーフに描かれたの?って思ったくらいです。鼻の大きさから佳代子さんの旦那さんならではのちょっとすっ飛んだ感じとかリアルがすごすぎでしょ。
キャスティング最高!
余談ですが、他の作品でもキャスティングされているときもその再現度高い方です。同じ方だと気づけなかったくらい。ホントに役者さんってびっくりします。
佳代子さん作のぶっかけそうめんを食べながら、ケンジは思い出したように次の嫉妬を出してきます。ここの脚本の流れがすごくナチュラル。ケンジの嫉妬は止まらないんです。シロさんが昔付き合っていた女性が近くでパン屋をやっていて、しかもシロさんはそこのパンを気に入っている(安くて国産小麦にこだわってるから)から納得いかないわけです。
ケンジ「行ったよ…」
すでに偵察にパン屋に行っていたケンジは、結局女性を観て不倫相手の小料理屋に出向いてしまった正妻の心境なるわけです。
シロ「もうその話に続きはないだろ」
ジャムを作るために会話をぶった切ったシロさんが、洗濯物をたたむケンジにちょっとだけ罪悪感を抱き、翌朝に自分の思いをちゃんと話すシーンは原作と違います。
ただこのシーンが翌朝であることが重要です。じっくり考えたシロさんの真摯な考え方を聞いたケンジはどう受け止めたのか。
ケンジ「あ、パンもう1枚食べていい?」
多分ケンジはパン食べられないと思います。多分食べない。でもパン屋の女のことは気にしないという事にしたという思い。そしてそれにシロさんが返すセリフ。
シロ「ジャム残しておいて。週末にパンケーキ焼くから」
瓶の中にはまだ2/3以上あるジャム。どう考えたって、もう1枚食べるパンに残りのジャムを全部使いきる事はないんです。
わざわざ言ったのは、ケンジのテンションを上げるためのシロさんの優しさでしょう。
週末のパンケーキなんて、ケンジの喜ぶ乙女設定じゃないですか。喜んだケンジの顔を見て、ほっとするシロさんもまた印象的です。
2話にして、二人のそれぞれの恋愛観がわかる話にまとまっていました。
さてさて、次回はどうやらケンジの恋のライバル小日向さんが登場です。
ラブラブな二人の間に現れる新たなゲイ友達。ファン待望のエピソードです。
【再現されていなくて残念だったコマ】
- パン屋の仁美さんと付き合っていた頃の若いシロさん
【ドラマにあって良かったシーン】
*1:1巻#2 P31