テレビ東京 ドラマ24【きのう何食べた?】#10
原作エピソード: #24、#34、#41、#42、#52
作中紹介レシピ
- おかずクレープ
ケンジ「ツナマヨとトマトときゅうりとレタスにしよー」
シロさん「ハムエッグとトマトとチーズだな」
- おやつクレープ
ケンジ「何コレ? 砂糖レモンバター!」
ケンジ「コレは、王道のクレープ屋さんの味だね」
・生クリーム+バナナ+チョコレートソース
シロさん「んー、バナナとヨーグルトとはちみつ! こっちもいけるよ」
ケンジ「シロさん、当たり!」
・生クリーム+ハーゲンダッツバニラ+チョコレートソース」
レシピ以外
- 朝食プレート(スクランブルエッグ/スライストマト/ウインナー)
- ポテトサラダ?
- トースト
- カフェオレ
- ビール
- コーヒー?
「餃子作るぞ。手、洗ってこい」※シロさんのセリフ
- 水餃子
とうとう第10話。
最終局面に流れる、前・中・後編が最近の主流ですから、
こっからが最終回エピソード突入ということですね。
ケンジが務める店、美容室『フォーム』店長の(役:マキタスポーツ)、奥さんである玲子さん(役:奥貫薫)登場。エステルームを店内に造ろうという計画です。夫婦仲よさげな姿をみてほっとするケンジ(どうやら二人とも知り合い)ですが、正直原作以上に可愛い奥さんでした。妹島さん(役:延増静美)よりずっときれいな人なので、店長にビックリ。もてますね、さすが。
ところがケンジがほっとしているのは夫婦の仮の姿でした。
ケンジ宛に千葉市から届いた封書をきっかけに、中学生の頃のケンジが描かれます。
中学生ケンジ(役:吉田晴登)の方が原作っぽい! よしなが先生の作品のキャラクタって、ちょっと吊り目の役者さんの方が似合う気がする…あれ?というか、中学生ケンジ役の人、原作通りの小日向さんそっくりなんだけども(若いが)!
ケンジの生い立ちを初めて聞いたシロさんの出勤時間とかを気にしながら見る僕は、根っからのサラリーマンだなぁと感じてしまった。
仲良し家族だと前の回で言っていたが、父親は生活保護を受けているという事実。ヨシくんとテツさんの話との時もありましたが、この話は所々に“家族ではあるけど遠ざける”セリフが出てきます。それぞれの家族の形です。
ケンジの職場は奥さんの玲子さんが来たことで、ちょっとぴりぴりモードです。そりゃそうだ、旦那の浮気相手はお客さんだからね。
玲子「許すなんてそう簡単にできることじゃないんだから」
一緒に居るからって仲が良いと言う事ではない、許せないこともあるという現実を突きつけられたケンジは、最近のシロさんが小日向さんと楽しそうに話している電話に嫉妬してしまいます(相手は佳代子さんだったので、完全な誤解でしたが)。
ケンジの静かな怒りが爆発するシーン。
ケンジ「絶対二人っきりで逢わないで(小声)」
ケンジの葛藤を、内野さんが小声で演出してます。かわいいケンジを内野さんが演出してます。そして自分が浮気した過去を告白して、自分を責めます。
なんて可愛いのか、ケンジ。
世の中の女子も男子も、こんなとき過去の自分を見失います。だから相手だけを責めるのです。だけどケンジは自分を責めて、そしてシロさんが飲み会を断ってくれたことに対して、「ごめん」とシロさんに感謝してくれて、過去の自分も今の自分も責めます。
いくつになっても、口に出さなければいいことを出してしまって、喧嘩になるなんてあるんです。後悔するけど、勢いで出てしまう言葉を止められない。それを怒鳴って制してくれるシロさんとの関係。1話からここまで“家族”を大事にする事をずっと重んじてきたストーリーならではです。感動しちゃったな。
ケンジをなだめるのに、二人で水餃子を作り始めるキッチンで、ケンジの誤解は解けます。
この時のケンジ女子力よ。
原作では水餃子は仲直りメニューでしたが、今回はクレープ作りなってます。確かに二人で作るところは一緒だし、なによりケンジが大好きなオシャレ要素だし、最適レシピではあります。
シロさん「ケンジ! お前、今日土曜だぞ、仕事!」
CM明けてすぐのこのセリフの違和感ですよね。
いやいやいや、普通に考えてこんな説明ゼリフコントだよ。脚本~!!
二人とも週末揃ってお休みと知って、ケンジのためにシロさんが良いモノを作ります。
そしてケンジは掃除担当に。
うっきうきでクレープを作り始めるシロさんを見ていると、実はお菓子作りの方が好きなのかなとか思えてしまう。まあ、普段の家庭料理よりもいつも作らないメニューを作る時ってテンション上がりますけどね。
クレープの生地を寝かせている間に、具材を沢山作ります。
クレープ以外のはまあ、サラダとかなのでそれほどレシピ要素は無かった回でしょうか。それでも明日作りたくなるレシピには違いない。さすがの飯テロ。
チョコレートソース作り、板チョコって、常に冷蔵庫に入っている…これって普通? うちにお菓子がナイことが異常なのか。
部屋の掃除担当だったケンジが何かを見つけてキッチンに。
ケンジ「シーロさん」
この言い方…怖いよ。
見つかったのはシロさん大ファンの三谷まみの30年前のポスター。小日向さんに貰ったモノで、だいぶレアらしいけど、「レアなんだよ、売ると高いんだよ!」と熱弁するシロさんが痛々しい。絶対売らないくせに言っちゃうんだよね、見つかったとき。一人で暮らしていないとなると、こういう見つかってはならないモノがあるときに困る(現在一人暮らしの僕にはそういうのがいっぱいあって困る)。
ケンジのご機嫌を直すために、シロさん本日のメニューを申告します。
ケンジ「うわ、クレープ! うれしーなぁー」
ほんっと、オシャレ粉モノ好きだな、ケンジ。そして二人はオシャレブランチの準備へと入ります。
ポスターぽーんと投げるケンジもよいけど、この後のシロさん最高だ! コントだとしても!
テーブルを埋めるステキブランチに観劇するケンジに、
シロさん「休日だぜ、しかも明日も休みだ」
急に男子感だしてビールを持ってくるシロさんの姿は、次のビールのCMを狙っているかのようだった。
そういえば、先日からドラマとコラボでキリンビールのCMは入ってきた。出演しているのはチャン・カワイさんだけども。もしかしてこの回を見越してなのか、だとしたらビール会社の広報、かなり作品読み込んでいますよ。
こわいこわい。
そしてジルベールの「今日何食べる?」というCMも足されてきた。磯バーグ…。
調理器具のCM。
こわいこわい。
お酒入って、お腹いっぱいになった二人は、まだ真っ昼間の外を見ながら、二人一緒の休日の余韻に浸ります。
ケンジ「ありがとね、シロさん」
シロさん「ありがとうって言ってもらえる方が、ずっと嬉しいよ」
原作でもここは好きなシーン。クレープじゃなくて水餃子の晩餐でしたが、墓場に持っていくことに決めたとこまでは一緒。
そうだね、その方がいいとおもうよ。シロさん…
原作通りのツッコミをしてしまったよ。
シロさん「俺と小日向さんが露天風呂なんかに入った日にゃ…」
ケンジ「やめてー!!」
あれ? ここ、ヨシくんカップルと行く設定だったはず。ケンジにやめて―って言わせたいための設定変更だろうか。実はヨシくんカップルはわりと好きなので、ぜひもう一度出てきてほしかったところもあるのです。
いよいよ次回は四人でのクリスマスパーティー。
このドラマはマジで一年の流れが早い設定。しかし途中で日付かなり狂ってきているという事実もあるが、気にしない気にしない。
【再現されていなくて残念だったコマ】
- 水餃子(レシピ)
- ケンジ「クレープなんて、乙女チックで何てゲイテイスト♡」
【ドラマにあって良かったシーン】
- ケンジが自分を追い詰めるシーン(圧巻の演技力)
- 三谷まみの水着ポスター
- ポスターを投げるケンジと、投げられたポスターを気にするシロさん